
Visual GPS Insightsの情報をSEO戦略に用いる方法
オンラインコンテンツの制作者は、多くの時間を費やしてSEOのことを考えているのではないでしょうか。自らマーケティングを担当するスモールビジネスのオーナーや、企業チームのデジタルマーケターは、可能なかぎり多くの人たちにメッセージを発信しようと、日々、懸命に取り組んでいます。SEO(Search Engine Optimization)は、その取り組みに欠かせません。
SEOが大切な理由
SEOに費やす時間と労力は、新規顧客とつながるための生命線です。オンライン体験の68%は、検索エンジンで始まります。そのため、コンテンツを上位につけるほど、成果が上がります。
自社や競合のトラフィック分析、閲覧とクリックを促す用語の特定、トレンド把握、ギャップの認識、そのギャップを埋めるための適切なキーワードやフレーズを用いたコンテンツ作成のために、たくさんの異なるツールやサービス、そしてプラットフォームをSEO業務の一環としてすでに使っているかもしれません。
ビジュアルについては?
先日、ゲッティイメージズのSEO部長を務めるMatt O’Suchが、SEOとビジュアルに関するコツを紹介し、誤った通説を打ち消す動画を公開しました。最重要事項は、ウェブ検索に一覧表示される項目から、Google NewsやGoogle Discover、画像検索のほか、多くのことにいたるまで、見込み客の目前にコンテンツを表示させるような、あらゆる方法をフル活用するうえで、写真素材や映像素材を含む高品質なビジュアルが欠かせないということです。
写真素材や映像素材の高画質ファイルに予算を投じる以前に、その妥当性とタイミングについて、ブログの題名を決定するときと同じくらいの自信をもっていたいものです。ところが、文章やキーワードのためのツールと同じように、ユーザーの興味に関するデータやビジュアルコンテンツのトレンドを掘り下げるための専用ツールがありませんでした。
VisualGPS Insightsの登場
VisualGPS Insightsは、ゲッティイメージズが制作した全く新しいインタラクティブ・ツールです。ユーザーが興味をもつキーワードやフレーズをさまざまな期間にわたって業種別や地域別で調べることで、ビジュアルコンテンツの意思決定をさらにスマートに行うことが可能です。ゲッティイメージズとiStockでの数百万件のユーザー検索からデータを引き出すVisualGPS Insightsは、関連性があり、意思決定の理由付けとなる知見を見出させ、わかりやすい図表とグラフィックをつうじて扱いやすくするものです。VisualGPS Insightsを使うことで、世界をリードするビジュアルコンテンツ・サプライヤーのゲッティイメージズで得られる豊富なデータを利用し、複数の業種や地域、そして期間にわたって、アイデアやコンセプトを考えたり、戦略を検証したりすることができます。
SEOの観点から見ると、それは、特定のキーワードやフレーズを調査し、特定期間のユーザーの関心を業種別や地域別で掘り下げられるということです。このツールは、関連語と関連フレーズを表示して、あるコンセプトを検索するために特定のセグメントが使っているキーワードを的確に見極めやすくします。これにより、人気のビジュアル(写真、映像、イラスト)を理解し、そのコンセプトをセグメントがどのようにビジュアルで可視化しているのかを、まさに“見える”ようにしています。対象セグメントに関する具体的なニュアンスについて、多くのデータを見つけられ、興味を惹くコンテンツが提供できるような準備が可能です。
VisualGPS Insightsの情報をSEO戦略に用いる方法
関心の経時変化
どんなときに既存コンテンツの需要が高まるのでしょうか? 扱っている話題に関心が寄せられるのはいつでしょうか? VisualGPS Insightsでは、複数のコンセプトに対する関心とそのコンセプトを表現するビジュアルが、時間の経過とともにどう変化しているのかを示すことで、エディトリアルカレンダーを作成しやすくしています。関心の経時変化を示すグラフを使うと、先週や昨年など、選択した期間にわたる変化を確認することが可能です。時節に適した旬の画像や写真、そして映像を選択しましょう。
業種別の関心
あなたがメンタルヘルスに関するコンテンツを制作していて、テクノロジーの業種に焦点を当てているとしましょう。そこから、金融サービスの業種に移行したくなったとします。
- そんなときは、VisualGPS Insightsでメンタルヘルスを検索しましょう。そして、業種別の関心を選択するフィルターでテクノロジーを選択します。今度は、同じことを金融サービスで行います。
- 地域別の関心を示す地図では、世界のどの場所でその業種のユーザーが、特定の話題に最も興味を示しているのかを的確に確認できます。
- 次に、人気のビジュアルを見てみましょう。さまざまな業種で、その話題を表現するために使われているビジュアルを見ることができます。今回の場合、テクノロジーの業種では、より抽象的で概念的なビジュアルや、多くのイラストが使われていることがわかります。金融サービスでも抽象的な表現が見当たりますが、実際の人間も多く、相互にやり取りしている人たちに重点が置かれています。また、カウンセリングの間柄に関するコンセプトが多く見受けられます。全般的には、色が明るく雰囲気が軽いものになっています。
地域別の関心
あなたをビールを飲む人たちのビジュアルを中心にコンテンツのシリーズ構築を手がける、アメリカの広告代理店の人だと仮定しましょう。次はヨーロッパをターゲットにしたいと考えています。
- そんなときは、地域別の関心を示す地図を使って、関連する関心を対象国で確認します。
- 画面下へスクロールすると、“beerに関する検索用語”でユーザーによって検索された関連用語を確認できます。“bier”や“cerveza”をクリックすると、スペイン語やドイツ語で検索した人たちによる特定言語の興味をさらに感じ取ることができます。こうした違いから得られる情報は、SEOの判断に役立ちます。
- “beer”、“cerveza”、“bier”に関連する人気ビジュアルがかなり異なっていることに注目してみてください。地域の市場で使われている画像素材や映像素材がどのようなものなのか、よりよく理解できると思います。
こうした全てのことが、意思決定の理由付けとなり、SEO戦略での活用やビジュアルの立案に役立ちます。こうした実際のデータがあれば、企画概要で使えるほか、関係者との予算ミーティングの裏付けとなり得ます。
SEOで意思決定の理由付けとなる知見
VisualGPS Insightsは新しく便利なツールであり、SEOの調査や戦略のための画像と映像素材をスマートに選択するために役立ちます。ここには、さまざまな業種や地域において、類似コンセプトの表現に使われているビジュアルを調べ、有意義な可能性を示す豊富なデータがあります。こうした違いを理解していると、ユーザーは効果的なビジュアルを選択し、今後のクリック数や関係構築の可能性を増やすことができるはずです。