コロナ禍の時代に合ったビジュアルを検索する6つのコツ

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テレビをつけても、何かの記事を読んでも、新型コロナウィルスや“ニューノーマル”という言葉を目にしない日はありません。そこで語られる言葉は容赦なく感じられるかもしれませんが、もしあなたがビジュアル制作を担当している人であれば、現在の世界を受け入れる必要があります。それは、消費者の体験していることを反映し、消費者の価値観に共鳴するビジュアルを見つけることを意味します。

では、何から始めればいいのでしょうか? そこでこのページでは、ゲッティイメージズのリサーチエディターを務めるアレサンドラ・ビアンコ(Alessandra Bianco)に、コロナ禍におけるビジュアルの検索ポイントについて話を聞きました。新型コロナウィルスの感染が世界的に拡大する今だからこそ意味を持つ、自然な印象とインパクトを生み出す効果的なビジュアルを探してみましょう。

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“COVID-19”と一緒に別の検索キーワードを入力する

新型コロナウィルスに特化したビジュアルを検索するとき、“COVID-19”という検索キーワードを使うのはもちろんですが、それだけで検索すると、文字通りの結果になるかもしれません。ビアンコは、次のように話します。「“COVID-19”だけで検索すると、ほとんどがウイルスの写真になってしまいます。別の検索キーワードに加えれば、コロナ禍で意味をもつものだと弊社が判断したビジュアルが結果に表示されます」 例えば“食料品店”と“COVID-19”で検索すれば、マスクを着けた人たちが距離を取って買い物をしているビジュアルが表示されやすくなります。“マスク”や“ソーシャルディスタンス”という検索キーワードを別途入力する必要はありません。

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フレーズを用いる/複数の単語をつなげる

一般的な検索エンジンと同様、ゲッティイメージズの検索もAIを活用しており、簡潔な単語ではなくいくつかのフレーズを入力したほうが、良好な結果を得やすくなります。他にもビアンコがすすめる手段として、ブーリアン演算子と呼ばれるものがあります。ブーリアン演算子とは“and”や“not”のような単語を指します。“パリ not エッフェル塔”のように使用して検索すれば、典型的な建物であるエッフェル塔を含まないパリのビジュアルが表示されます。現在の状況であれば、大勢の人たちが集っている写真や、ソーシャルディスタンシングを適切に行っていない人たちの写真を検索結果から除外するためにブーリアン演算子を使うと便利です。入力例として、“公園 not 人ごみ”が挙げられます。

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アクティビティに関する言葉で検索する

新型コロナウィルスの話題を扱うときは、適切にソーシャルディスタンスを取っている様子を見せるだけにとどまらず、細かいニュアンスを意識することが大切です。ビアンコは次のように話します。「単に“ソーシャルディスタンス”で検索するのではなく、もともと距離が取られているアクティビティがどんなものかを考えるといいでしょう。ハイキングカヤックマウンテンバイクのようなアクティビティでは、感情が高まりますよね。また、人ごみになることもありません」

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続々登場する検索キーワードで定期的に検索する

「定期的に検索してみてください。私たちは毎日ビジュアルを追加していますが、その多くは3か月前には考えもしなかったような新しい検索キーワードに分類されています」。思い出してみてください。今年の初めの時点で“2mの距離”や“反隔離”といった言葉に、どんな意味があったでしょうか? 今では、この言葉に多くの意味があります。そして、ゲッティイメージズのウェブサイトに数多くの写真や映像が、この言葉にタグ付けされて、毎日欠かすことなく追加されています。このことを踏まえたうえで、この広い世界で新たな意味を持ち始めた言葉を考えてみましょう。ゲッティイメージズでは、その言葉に応えるビジュアルが見つかるはずです。

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医療関連のビジュアルを探すときに“病院”だけで検索しない

ビアンコは、病院や医療従事者を撮影したビジュアル関連する検索のコツを挙げています。「日々、演出感のない自然な印象のビジュアルを追加していますが、報道目的以外でフォトグラファーが病院で簡単に許可を得て撮影を行えるとは限りません。“医師”、“看護師”、“老人ホーム”といった言葉を追加して検索すれば、医療に関わる人たちのつながりを表現したビジュアルや、医療関係のプロジェクトに効果的なビジュアルが見つかりやすくなります」

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ポストコロナに向けたビジュアルを徐々に意識する

ポストコロナはどのような世界になるのでしょうか? それはわかりませんし、私たちの界隈の再開戦略が徐々に進められなければならないのと同様、ポストコロナのビジュアルを使う際は入念に計画したほうがいいでしょう。ビアンコは次のように話します。「状況が改善され始めれば、ちょっとした集まりのビジュアルを多少は使っても大丈夫になるかもしれませんが、大勢の群衆が映っているようなものはまだ使わないほうがいいでしょう。人の集まりを表現するときに面白いものとして、バーベキューのような行事に参加している複数の家族のビジュアルを探すというテクニックがあります」 ビアンコが推奨するのは、コロナ禍以前に行っていた通常のアクティビティを検索することです。ただし、そこへ“and マスク”や“再開”といった言葉を加えることを忘れないようにしましょう。そうすることで、ポストコロナの世界でも適切なビジュアルを見つけやすくなります。。

普段の検索と同じように、実際の世界を意識するようにしましょう。お住まいの国では、小規模の集まりは安全とされていますか? 2世帯の家族で集まる路上パーティーだとどうでしょうか? 安全とされているなら、そうした光景を描くビジュアルを使えば効果的かもしれません。ただしビジュアルの内容が、地域社会で決められている安全対策を守ったものであるようにしましょう。

新型コロナウィルスをテーマに厳選したビジュアルをまとめています。新型コロナウィルス関連ビジュアルの特設ページをご覧くださいこちらから検索して、イメージ通りのビジュアルを探すことも可能です。

 

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