エディトリアル素材を商用目的で使うために 確認しておくべき5つのポイント

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現在、世界で進行中のコロナ禍について特集する場合や、商業プロジェクトとして世界的なイベントを宣伝する場合など、用途は違っていても、エディトリアル素材を使用することで、誰もが認識できる効果的な情報発信を行えます。しかし、その前に、押さえておきたい重要なポイントがいくつかあります。マーケティング用にエディトリアル素材をライセンスすることは、ロイヤリティフリーで画像や映像などのクリエイティブ素材をライセンスすることとは異なります。

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報道目的と非報道目的のどちらでビジュアルを使用しますか?

どちらの目的で使用するかによって、エディトリアル素材を使用するために必要な手順が変わります。報道目的での使用とは、事実に基づいたもの、情報に基づいたもの、ニュース性のあるもの、一般的な関心事であるものを指し、新聞や雑誌の記事やニュース放送などが該当します。一方、非報道目的での使用とは、それ以外を指し、製品の販売、資金調達、商品、サービス、または企業のプロモーションを目的としたコンテンツの利用などが該当します。例としては、テレビコマーシャル、映画の予告編、ソーシャルメディアの投稿、ウェブバナー広告やその他の有料広告が挙げられますが、これだけではありません。

報道目的での使用のためにビジュアルを選択する場合は、エディトリアルのライセンスを取得して進めれば、まず問題ないでしょう。一方、非報道目的で使用する場合は、商用ライセンスなどの適切なライセンスを取得して、法的に問題ないようにする必要があります。このためには、使用許可が追加で必要になります。使用許可とは何でしょうか? 次の章で説明します。

【注意】 進行中のプロジェクトの最終目的が非営利団体と関係していることであっても、報道目的での使用になるとは限りません。 報道目的か非報道目的のどちらになるかは、状況によって常に異なります。そのため、場合によっては最終目的が非営利目的であったとしても、商用ライセンスが必要になることもあります。

誰/何が被写体になっていますか?

使用するビジュアルが決まったら、そのビジュアルの被写体によって、別途、クリアランスが必要になることがあるので、確認するようにしましょう。クリアランスとは、ビジュアル内で被写体(人やモノ)の権利を保有する人・団体から、“リリース”と呼ばれる形式で使用許可を取得することです。

どんなときに、リリースが必要になるのでしょうか? エディトリアル目的での使用では、通常、出来事を報道したり、一般的な関心事を視覚的に説明したりすることが目的なので、リリースを取得する必要はありません。一方、プロジェクトが商業的なものであったり、使おうとしているエディトリアル素材に、人物、建物、商標、芸術作品、ロゴなどが含まれていたりする場合は、関係する権利者から使用許可を得なければならない可能性が高いです。使用許可を取得しないと、権利者からクレームを受けるおそれがあります。

ゲッティイメージズで扱っているビジュアル素材がリリースを取得しているかどうかは、どうすればわかるのでしょうか? ニュース、スポーツ、エンターテイメントの全ビジュアルと、そして大半のアーカイブビジュアルは、エディトリアル素材に含まれており、リリース未取得であることが明示されています。ゲッティイメージズのライツ&クリアランス・チームは、そうしたリリースを取得して、ビジュアルのクリアランスを行うためのサポートを行うネットワークと専門知識を持っています。ロイヤリティフリーのビジュアル素材では、すべてリリースの取得が完了しているので、すぐに非報道目的で使用することができます(詳しくは後述)。

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エディトリアル素材で撮影されているのは、特定不可能な場所や人ですか?

エディトリアル素材の場合、撮影されている被写体を特定するのが難しく、クリアランスが難しい場合があります。それはつまり、ライセンスの問題にさらされる可能性があることを意味しています。そんなときは、ゲッティイメージズのライツ&クリアランスの専門家が、お客様の用途に応じてエディトリアル素材を査定し、お客様を確実に保護するため、リリース未取得の被写体について問題があったときにゲッティイメージズで補償できるか確認します。

エディトリアル素材を商用ライセンスする時間と予算はありますか?

エディトリアル素材でリリース未取得の被写体について商用のクリアランスを行う場合、時間と費用がかかることがほとんどです。クリアランスの内容は、用途に応じて異なり、数日で済むものもあれば、長い時間が必要なものもあります。ゲッティイメージズのライツ&クリアランス・チームは、お客様のプロジェクトのニーズに合わせた査定を行い、企画段階からサポートを提供することができます。

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エディトリアル素材が本当に必要なプロジェクトですか?

ゲッティイメージズのエディトリアル素材は、インパクトがあるものが多く、象徴的な光景が撮影されていますが、前述の通り、時間と予算が問題になることがあります。そんなときは、ロイヤリティフリーの素材の利用を検討してみてください。ゲッティイメージズでは、世界最高のフォトグラファーが撮影し、受賞歴を誇るクリエイティブチームが厳選したロイヤリティフリーの素材を継続的に撮影しているので、その中には、プロジェクトに適したものがあるかもしれません。例えば、新型コロナウィルス感染症が拡大するなかでの生活を撮影したビジュアルをまとめて、多数のボードをご用意しています。ボードには、在宅勤務や医療をテーマにした写真や、鮮やかなイラストなどが含まれていますが、いずれにおいてもクリアランスが完了しているので、すぐに商用のライセンスを取得することができます。ゲッティイメージズでは常にクリエイティブ素材を更新して、社会の状況と関連性の高いビジュアルを提供していますので、ウェブサイトの定期的なチェックを推奨しています。

ご質問がある場合や、エディトリアル素材のライセンス取得にご興味がある場合は、当社の担当チームまでお気軽にお問い合わせください

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